不定期ですが、感性インストラクターの方々を対象に、顔写真による22テイストイメージ診断の勉強会を開催しております。こちらの勉強会では、芸能人をテーマとした回が人気です。役を演じる俳優は、普段の素の自分(全くの素ではなく、俳優としてブランディングしている自分、なのでしょうが)とはテイストの異なる衣装を身につけることもしばしばですね。いつも似たイメージの役を演じる方もいらっしゃいますし、作品ごとに別人のように見える方もいらっしゃいますが、22テイストイメージ診断を終えると、「この人は、だからこういう役が似合うのか」「この人がこの役をやったときに普段とは異なる感じを受けたのは、だからなのか」「この人は、だからこんなに多彩な役がこなせるのか」などと妙な納得感があったりします。
2023年7月から約1年かけて、この芸能人22テイストイメージ診断の個別トレーニングを実施しておりました。川浪と感性インストラクターの方々が、LINE等を用いて個別にやりとりし、分析を進めていくスタイルです。やはりおひとりおひとりとじっくり意見交換をしていくと、その方が何をどう見てそのような結論を出したのかがよくわかります。
どのようなイメージに見せたいか(ファションスタイルをどのように演出するか)という部分はコンサルタントによって考えが異なることも自然ですが、テイスト位置(濃度・強度の度合い)に関しては、どのコンサルタントが診断しても原則として同じ結論にならねばなりません。ここには(完全ではないにせよ)普遍性が求められます。テイスト位置、つまり濃度・強度を見るときには、自分の感性の中から、より普遍的な感性のみを切り出して使っていくようなイメージです。個人的な感じ方はとりあえず置いておく、ということですが、感性は全体としてはたらくものなので、部分的にはたらかせるのはなかなか難しいですよね。感性が全開になって自分の好みが強く影響するか、感性が全面的にオフになった状態で知識や論理のみで判断してしてしまうか、どちらかになりがちです。
今回の取り組みでは、その辺りのことを冷静に振り返ることができ、分析力が向上したのではないでしょうか。成果の出た企画だったと思います。みなさまのスキルアップのために、またいろいろと考えていきたいと思っています。