ABOUT TASTE SCALE DIAGNOSIS

22テイストイメージ診断®とは

特徴と目的
Feature & Purpose

22テイストイメージ診断®は、テイストスケール法に基づいて、「個人のファッションの組み立て方」を提案する診断です。

「個人のファッションの組み立て方」とは何なのか?それは、「こういう色が似合いますよ」「こういうアイテムが似合いますよ」というだけの話ではなく、「例えばこういう服装ですよ」という例をお示しするだけでもなく、あなたの「こうなりたい」「こう見せたい」「この色を着たい」「このアイテムを着てみたい」というような様々な希望を(ほぼ)叶えながら、あなたに似合うようにコーディネートをする、知識と技術です。あなたのファッションを型にはめるのではなく、より自由に、より好きなように、ファッションを楽しんでほしい。そしてそれが同時に、あなたの持ち味を表現することであってほしい。地に足のついた自由、というようなイメージでしょうか。

診断の結果は、「あなたのスケール上の位置」と「その位置のファッションをいかにして実現するか」で示されます。「スケール上の位置」は、22のテイストのいずれに当てはまるか、という形でお伝えします。「その位置のファッションをいかにして実現するか」については、色・配色・柄・素材・形・装飾などの要素をどのように組み合わせればいいか、いろいろなパターンをお示ししながら、コーディネートのポイントをお伝えします。「スケール上の位置」が同じでも、「その位置のファッションをいかにして実現するか」はおひとりずつ異なりますので、完全オーダーメイドのご提案になります。

強度・濃度・テイスト位置

「あなたのスケール上の位置」というのがどういうことなのか、少しご説明したいと思います。「テイストスケール法®とは」でも述べましたが、テイストスケール法の概念は、次の図のようになっています。

この図は故佐藤邦夫先生によるもので、私たちは今でもこの図を大切に考えています。しかし、実はファッションを考える上では、「形」に関してはこの概念図の通りに考えるより、テイストごとの傾向で考えたほうがわかりやすいのです。ですので、ここは説明のために、「色・柄・素材」のみで次のように図を書き換えます。

図の縦軸を見てください。「色が明るい」ことを、テイストスケール法では「軽い」と解釈します。逆に「色が暗い」ならば「重い」です。「生地が薄い」でも「軽い」と言いますし、「柄が小さい」ことも「軽い」と言います。逆に「生地が厚い」ことや「柄が大きい」ことは「重い」と言います。これが「濃度」です。

次に、図の横軸に注目してください。「色が鮮やか(高彩度)」であれば「強い」と言います。「コントラストが大きい」ことも「生地が粗い」ことも「強い」です。そして同様に、「色がくすんでいる(低彩度)」ことや「コントラストが小さい」こと、「生地がなめらかである」ことは「弱い」と言います。これが「強度」です。

では、ここで要素を組み合わせてみましょう。とりあえず、白地にピンクのドット柄の、薄手のコットンのワンピースを想像してください。ピンクはくっきりはっきりした、マゼンタに近い色を想像してください。このWebサイトの左上にあるロゴに使われている色がマゼンタです。ドット柄は親指の爪くらいの大きさにしておきましょう。そして、素材はサラサラとしたコットンです。薄手で、アイロンをかけたワイシャツのように、シャキッとしています。そういう色、柄、素材のワンピースです。想像していただけましたでしょうか?

このワンピースの、濃度と強度を考えていきましょう。説明を簡略化するために、非常にざっくり考えていきます。まずは濃度です。

色 :明るい = 軽い
柄 :小さい = 軽い
生地:薄い  = 軽い

軽い + 軽い + 軽い → 軽い

色が明るくて、柄が小さくて、生地が薄ければ、軽い。簡単です。このワンピースの濃度は、「軽い」です。

色 :鮮やか  = 強い
柄 :はっきり = 強い
生地:粗い   = 強い

強い + 強い + 強い → 強い

色が鮮やかで、柄がはっきりしていて、生地が粗ければ、強い。これも簡単ですね。このワンピースの強度は、「強い」ということになります。

注:このワンピースの色は、白とピンクでしたね。マゼンタに近いピンクの明るさは中くらいですし、白は鮮やかな色ではありません。よって、「色は明るい」「色は鮮やか」と言ってしまうのは、実は乱暴です。本当は面積比やその他の要素を考慮して決定すべきですし、みなさんがどんなワンピースを想像したかによって、少しずつ違ってきてしまいます。ここでは説明のために簡略化しておりますので、その点はお含みおきください。

これでこのワンピースの座標上のだいたいの位置がわかりました。左上です。キュート、クリアスポーティー、ソフトカジュアルがある領域です。

「色が明るいというのはどのくらいの明るさなのか」とか「生地が粗いと言ってもどのくらいなのか」とかということを今は無視しましたので、ざっくり左上としかわかりませんが、実際にはもっと細かく位置を考えます。とは言っても、機械などで測って数値化するわけではありませんので、「ソフトカジュアルの中の、キュート寄りの位置」のような感じですね。

今の話は、ワンピース一枚の場合です。毎日ワンピースを一枚で着てそれ以外何も身につけない人ならばそれでいいかもしれませんが(それにしても靴は履くと思いますが)、だいたいにおいて、ファッションは複雑な組み合わせでできています。トップス、ボトムス、アウターを着て、場合によってはもっといろいろ着て、靴下やタイツを履いて、靴を履いて、バッグを持ったりストールを巻いたりピアスをつけたり、いろいろしているわけです。その複雑な組み合わせを全体として見たときに、座標の位置はどこになるのか?これが次の段階で考えるべきことです。

さきほどのドット柄のワンピースの例でお伝えした足し算は非常に単純なものでしたが、これを今度はより細かく、トータルで考えてみるわけです。「トップスの色が鮮やかな分だけ強度を足す」「でもトップスの素材感はややなめらかなので、その分だけ強度を引く」「ボトムスとトップスの色のコントラストが強いので、その分だけ強度を足す」というようなことを延々やっていくイメージです。最終的に、強度はどこに落ち着くのか、濃度はどのあたりになるのか。そういう観点で考えて、「このファッションを全体として見たときの座標上の位置はここ」ということを決定するのです。そうやって、「このファッションはソフトカジュアルだね」「このファッションはハードモダンだね」ということが言えるようになります。

顔とファッションの調和
Harmony

濃度・強度というのが何なのか、テイスト位置がどのように決定されるのか、なんとなくわかっていただけたでしょうか?そして、同じ位置でも無数のパターンのファッションが存在するという理屈が、なんとなく想像していただけたのではないかと思います。「色がピンクだからキュート」とか「鮮やかな色だから座標左側のテイスト」とか、ひとつの情報だけでテイストを決めることはできません。あくまで「総合的に見て」どうであるかが問題なのです。

ここまでの話は、服や靴などのアイテムの組み合わせに関するものでした。要するに、マネキンが着ているファッション、ですね。首から下の話です。顔の話は出てきておりません。しかし実は、22テイストイメージ診断は、本当は顔がとても大切です。22テイストイメージ診断は、「あなたの顔は、どのテイスト位置のファッションと調和するか」を調べるものなのです。

人間にとって顔というのは、その人そのものと言ってもいいくらいのものです。顔には全てが現れています。顔の骨格や肉感からは、その人の全身の骨格や筋肉のつき方が感じ取れますし、顔立ちの印象や表情、目や視線には、性格・価値観・嗜好・感性などの内面的なものが現れ出ています。あるいは気迫やオーラのようなものが顔から滲み出ているのを感じる方もいらっしゃるでしょう。いささか乱暴に聞こえるかもしれませんが、顔を見ればテイストがわかる、というのが22テイストイメージ診断の中心思想なのです。

とは言っても、これは人相学ではありません。「顔のパーツが中心によっている人はこのテイスト」とか「視線が動かないタイプの人はこのテイスト」とかいうことを考えているわけでもありません。テイストごとに、顔の特徴の傾向というものはありますが、それを判断基準にはいたしません。あくまで「あなたの顔は、どのテイスト位置のファッションと調和するか」ということだけを考えています。言ってみれば、ものすごく主観的な診断方法なわけです。

そう聞くと、美人の基準が人によって異なるように、調和の基準も人によって異なるのではないか、つまり全く信頼できない診断なのではないか、というご懸念が出てくるかと思いますが、訓練を受けた診断者であれば、そういうことにはなりません。細かい部分では診断者の好みというか色付けというかセンスが出てくるのはその通りです。が、「あなたの顔は、どのテイスト位置のファッションと調和するか」という問題に関しては、意見は一致します。科学的に証明したわけではなく、経験的にそうであるということなのですが、美や調和は人の心が感じるものですから、診断に客観的な指標があるほうが無理が生じるのではないかと思っております。では、具体的にはどうやって診断しているのでしょうか?

診断の具体的手法
Method

多くのテイストスケール法®アドバイザーが、対面での診断の際はドレープを使用しております。テイストスケール法®のドレープというのは、様々な色や柄がプリントされたフェイスタオル大の布です。これをお顔の下(上半身)にあてて、「そういう色・柄の服を着ている」ことがイメージできるようにしてあります。お客様に「顔とドレープの調和」を実際に見ていただけますので、診断の結果をよくご理解いただける手法です。

ドレープを使用した分析の後には、お写真を撮らせていただき、それを元に細かくご提案を練り上げ作り込みます。顔写真を使用した分析で何をやっているかは、アドバイザーひとりひとりが独自の技やツールを持っているのですが(もちろん共通して用いるものはあります。また、テイストスケール法®アドバイザーたちは、勉強会や研究会を開催し、技の交換やツールの共有も行なっております)、全て同じ思想で貫かれております。つまり、「あなたの顔は、どのテイスト位置のファッションと調和するか」を、手を替え品を替え多方面から光を当てて追及していっているわけです。

対面でない場合は、顔写真をいただいて診断します。お目にかかったことのない方を顔写真一枚で診断するのはやはり難しいので(写真写りによっていろいろ変わってきますので)、バストアップと全身のお写真を複数枚いただいて、写真写りの違いによる誤差を解消するようにしています。

22テイストイメージ診断®を
受けるには

長い文章をここまで読んでくださってありがとうございました。どんなことをするのか、どんなことがわかるのか、なんとなくわかっていただけましたでしょうか?ぜひ受けてみたい、と思われた方がいらっしゃれば嬉しいです。

22テイストイメージ診断®は、全国のTaste Scale Method Japanメンバーのサロン・スクールで受けていただけます。会員名簿をご覧ください。日本以外では、韓国・台湾・中国・オーストラリアにアドバイザーがおります。

こちらからお問い合わせいただければ、お住いの地域やご希望をうかがって、サロンやスクールをご紹介することも可能です。

オンラインでの診断も承っております。メール診断(お写真を送っていただき、ご提案書をお送りします)や、オンラインセッション(ビデオ通話アプリを用いて、診断やご説明を行います)などがございます。こちらからお問い合わせください。オンライン診断を受付中のアドバイザーをご紹介いたします(料金の目安は、15,000円〜です)。